私がブログを始めると同時に導入したのがPomera DM30。今回は買った経緯や使い心地、メリットやデメリットなどをレビューしていこうと思います。
ポメラを使ってblogを書いてみようかなー?と迷っている方や、私のような機械オンチ気味なブログ初心者の方にとって何かの参考になれば幸いです。
購入のきっかけ
- 外でブログを書くためにノートパソコンを持ち歩くのが煩わしい
- iPhoneでのフリック入力はやりづらい
と感じた私は、キーボード入力のためにまずBluetoothキーボードを買いました。
しかしiPhoneと外付けキーボードの組み合わせだと、当たり前ですが文字が小さすぎました。スマートフォンはやっぱり手で持って顔に比較的近い場所で見るように設計されていますからね。カフェのテーブルに置いてあるiPhoneを遠目で見ながらのタイピングはつらいものがありました。
かといって文字サイズを大きくするのもなんだか気が進みません。年取った感じがするし、画面上に表示される文字の量が減ってしまうのは困ります。
そこで、最初からテーブルに置いてタイピングするために作られているポメラに目を付けました。
価格を調べたところ、以前は同じお金を出せばネットブックを買えてしまうほど高価だったのですが、値下がりして2万円を切っていたので衝動買いしたというわけです。

私の感じたDM30のメリット
軽いので携帯性に優れる
私はポメラDM30を100均で買ったクッションケースに入れています。
クッションケースに入れた状態での大きさは、縦がiPhone XSとほぼ同じで、横がペットボトルとほぼ同じ、厚さは4センチほどです。
この一式の重さを今はかってみたところ、556グラムでした。
ちなみにポメラ導入前にはASUSの軽量なノートPCとACアダプターを持ち歩いていたのですが、こちらは合計で1121グラムです。

ポメラは圧倒的に軽くて小さいので、化粧ポーチでも入れるくらいの手軽さでバッグに投げ込んでおけるのはとても便利です。ノートPCだと大きいカバンにしないとならないので服装の自由度も低くなってしまうんですよね。ポメラDM30なら、たいていのカバンには入ります。
さっとしまえるので盗難されにくい
私は外でブログを書きたいときはカフェに行きますが、そこではMacbookやSurfaceなどの端末を使っているノマドワーカーの方がたくさんいます。
それで、彼ら・彼女らが作業中にお化粧室に立つときなのですが、画面ロックだけかけてPCは開いてテーブルに置いたままなんですよね。
私はこれ、とっても危ないと思うんです。いくら日本が治安がいいとはいえ、パソコンの電源ひっこぬいて丸ごと盗まれる可能性は大いにあると思います。
その点ポメラだったらすぐにたたんでバッグにしまえるので、そのバッグを持ってお手洗いに行けばいいので安全です。

画面が地味で小さいので覗かれる可能性が少ない
これは自分の性格の問題だと思うのですが、カフェにいるノマドワーカーさんたち、何をしてるのかなー?ってめちゃくちゃ気になっちゃいます。
ドリンクを注文して待っている間に、つい他の人のPC画面を見てしまうのですが、
「これって見ちゃいけないやつ!」
と気づいて目をそらすこともしばしば。
このブログなんかは、別に誰に見られてもかまわないですからいいんですけどね。それでもやっぱりノートパソコンで作業しているときには、周りの目が気になります。
「この人、ワードプレスのこんな初歩的なところでつまづいてググってるよ」
とか、
「双極性障害なのかよ(プロフィール参照)」
とか思われたらイヤだなあって。
ポメラは画面が至って地味で画像もなく、文字ばかりが並んでいるのであまり「覗いてやろう」という気にならないと思います。

Wi-fiがいらないのでどこでも使える
ノートパソコンを持ち歩いていたときは、ついついWi-Fiに繋ぎたくてWi-Fiのあるカフェを選んでいました。ポメラなら、Wi-Fiがないカフェや図書館などが作業場所の選択肢に入るので、様々な環境で書けるようになるのがとても気に入っています。

個人的には、めちゃくちゃレトロな喫茶店みたいなところも好きなので、そういう場所で書けるというのはありがたいですね。
ネットにつながっていないので集中できる
PCだと、Webで調べ物をするつもりがどんどん脱線していき、気づけばネットニュースをぼーっとみているような状態になります。
ポメラだと、Wi-Fiに繋がないぞ!という意志がはっきりしているので、だらけることなくブログ記事を書くことに集中できます。
文字を入力することしかできないので「とりあえず何か書かなくては」と仕方なく始めるときもありますが、タイプして指を動かしていることが思考の呼び水になっているようで、どんどん言葉が思い浮かびやすくなっていきます。ポメラは一度作業を始めてさえしまえば、あとはスムーズですね。

ブログの構成を考えるのに最適
ポメラDM30は「マークダウン記法」に対応しています。
文章の最初に#を1個つけると、ワードプレスでいうところの「見出し1(=記事タイトル)」になり、#を2個つけると「見出し2」になります。もちろん見出し3もできます。
ポメラの画面は二つのスペースに区切られていて、左の欄にあるのが作成したその見出しの一覧(アウトライン)ですね。このアウトラインが記事を作る上での骨組みとなってくれます。
構成を考えてから書き始めることができるので、頭がすっきりした状態で作業ができるのは本当に快適です。
なにを書くべきかが明確になっているので楽ですし、「今は全体のうちのどのへんを書いているのか」が分かるのでペースやボリュームの配分がいい感じに行きます。
私の感じたDM30のデメリット
文字コードのせいでAppleとの相性が良くない
私は家ではMac miniを使っていて、iPhoneを使っています。
Appleは文字コードがUTF-8で、ポメラはシフトJISなので互換性がありません。そのことを失念していて、Macで書き掛けたテキストをSDに保存し、出先でポメラで編集しようとしたのですが、当然文字化けしてしまい何もできませんでしたw
テキストデータがポメラ→iPhoneやMacへの一方通行となるので、ポメラに編集途中のものがあったら、とりあえずひとまず仕上げてさっさとワードプレスの下書きに保存、あとはMacかiPhoneでいじるのみにするしかありません。
マークダウン自体の使い心地はイマイチ
ワードプレスのGutenbergエディタは、マークダウンを入力すると自動的にHTMLに変換してくれます。
ブラウザでワードプレスのダッシュボードから「新規投稿」を選んで、グーテンベルクエディタのブロックエディタを使い、入力欄に書き始めると。
マークダウンで書いたブロックがリアルタイムで見出しやリストに変換されていきます。
「これは便利だ!」と思った私は、あらかじめポメラでマークダウンで書いておいたテキストをこの入力欄にコピペしてみました。するとマークダウンだとは認識されず、見出しなどに変換はされないのですよね〜。ただ単に「#という記号などを入力した」だけの状態になってしまいます。ポメラのせいというより、ワードプレスの仕様のせいなのですが。
ポメラのマークダウンを活かすには、一度ポメラで書いたマークダウンをPCに保存して、ツールでHTMLに変換してから、そのHTMLを貼り付ける…という方法しかないのでしょうか?でもそれだとめんどくさいですよね。ここが改善されたらもっと使いやすくなるのに!と思います。
私が実際にブログ投稿する際の手順
1 ポメラのアウトライン機能で見出しを作成
ポメラのアウトライン機能は先ほど紹介したとおりですが、私はこの機能を使って記事タイトルと見出しを先に全部作ってしまいます。あとは見出しに沿ったテキストを書いていくだけです。
2 書き終わった記事をQRコードでiPhoneに転送
書き終わったら、メニュー→ツール→QRコードを選択すると、表示中の文書がQRコードに変換されていきます。私の場合、ブログの1記事2000字程度が9個のQRコードに分割されます。
このコードをiPhoneのアプリ「pomeraQR」で読みとっていくと最後のQRコードをスキャンし終わったときにテキスト全体がアプリ上に表示されます。
3 ワードプレスアプリで下書きに入れる
このテキストをiPhoneのワードプレスアプリにコピペして下書きとして保存したら、ポメラの役目は終了です!
そのあとは写真をiPhoneアプリで加工してワードプレスアプリへ投入したり、自宅のMac miniで記事の体裁を整えるなどしますが、ここはポメラと関係ないので割愛します。
まとめと全体的な感想
ポメラは「日本語入力」に特化した文房具で、ブログの投稿を一台で完結することは不可能です。
今回私が行なっている工程も説明したのですが、結局あとでデスクトップマシンで記事を修正しなければならないので「手間がかかるなー」と感じる方もいらっしゃることでしょう。
ですが、私の体感としては一記事あたりにかかる時間はノートPCやデスクトップ機で書くよりも明らかに短くなっています。これは
- ウェブブラウズやSNSなどで遊んでしまう時間をカットできていること
- マシンを起動してソフトウエアの更新をダウンロードして、メールをチェックして…といった「記事を書く状態」になるまでにかかる時間をカットできていること
が大きな要因だと思います。
今の時代は、常にインターネットを通じて誰かとつながっている状態ですよね。その「誰か」を意識しながら書くのがブログというものかもなのしれません。
しかしネットから自分を一度切り離すことによってこそ、自分の内側に眠っていた「何か」が掘り起こされることもあると、私は思います。その「何か」とは、普段は表に出すことはない、誰にも真似できない自分だけの「オリジナルな成分」なのではないでしょうか。
誰ともかぶっていない記事を書く。
そのためだけでも、ブロガーがポメラを使ってみる価値はあると私は思うのです。
