初めての精神科が怖いあなたへ。病歴20年の患者がその不安を解消します

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双極性障害2型

初めて精神科、心療内科、メンタルクリニックに行こうとしたときには「怖い」「不安だ」という気持ちが大きいことでしょう。

身近にそれらの病院に通ったことがある人がいなければ、情報が不足していて「行ってみなければわからない」という状態だと思います。

病院にかかることを考えている時点で、心は相当疲れているはず。すでにいっぱいいっぱいなんですよね。

その上、未知の領域である「精神科」に行くというのは、とても勇気がいることです。

この記事は、「初めて精神科に行ってみたい」という方に向けて、「精神科が怖い」ことへの(私の失敗を踏まえての)対策法を語ります。

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精神疾患を持つ通院患者は怖い?



患者はぜんぜん怖くない!その理由

精神疾患を持っている人に対して、「叫んだり暴れたりしている」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし私は20年の間「通院している病院」でそのような人を見たことは全くありませんでした。

ここで「通院している病院」と強調したのには訳がありまして…。

入院している病院」には確かに状態が激しい方もいらっしゃいました。

しかし、通院している人というのは状態が安定していたり元々症状がそれほど激しくないという方ばかりです。

初めての精神科のクリニックで、怖さを感じるような人にはまず出会わないと思っていて下さい。

「通院している方」というのはご自身の症状に自覚があり、それを「治療しよう」という意思のある方だということです。

自分の症状に自覚がなく自分の言ってること・やってることが正しいと思って突き進む人は、そもそも通院すらしていません。



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精神科のお医者さんは怖い?

正直怖い医師もいた…のでその回避法

初めての精神科通院に不安を覚えている方に対してこんなことを言うのは、脅かしているようで申し訳ないのですが。

私が最初にかかった主治医は、怖かったです。

雑草の一花
雑草の一花
いきなり「甘え」だと決めつけられ怒られました…びっくりした〜

しかしそれは私の情報収集が足りていなかったからなんですね。当時は情報も少なかったですし。

皆さんは私の失敗を繰り返さないように、しっかりと情報収集して行けば大丈夫です!

グーグルの評価はアテになる

Google で「心療内科+地名」で検索してみると下のような表示が出ると思います。

ユーザーからの口コミ評価ですね 。

雑草の一花
雑草の一花
心療内科ではなくラーメン屋にしてみたんですが。

ここで、先生が「優しい」であるとか「穏やか」であるとか、そういった口コミが書き込まれているクリニックなら大丈夫でしょう。

ちなみに私が最初にかかった先生は、この口コミで「怖い」というような内容を書かれていました。やっぱりみんなそう思うんだなぁと思ってしまいましたね。

医師の性別について個人的意見

これはあくまで個人の感想なのですが…異性の医師とは、私は合いませんでした。

「転移」「逆転移」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「転移」とは患者さんが医師を恋愛対象として好きになってしまうことで「逆転移」はその逆、医師が患者を好きになってしまうことです。

友達でも、先生を好きになってしまって悩んでいる人は何人かいましたね。

逆に既婚者の先生に好かれてしまったという人もいました。

猫
弱っている時に優しくされたら好きになっちゃう、っていうのはあると思うんですよね。

しかしただでさえ悩みが多いのに余計な悩みを抱えることになるので、私としてはあまり異性の医師は好きではないです。用心するに越したことはないと思います。

「精神保健指定医」を選ぶ

「精神保健指定医」をかんたんに説明すると、精神科医としての経験を積んで資格に合格して、強制入院の時などに判断する権限を持つ医師、という感じですね。

少なくとも5年以上は経験を積んでいるはずですから、何も書いてない医師よりは信頼できると言っていいでしょう。

基本的にどの科の医師であっても、精神科の薬を処方することは可能なんです。「内科だけど心療内科もやっている」「外科だったけど転職したばかり」という方も中にはいるんですよね。

そういう先生は、自分の処方が固定されてるようなベテラン患者ならいいですが、初心者にはちょっとおすすめできないと私は思います。

「自立支援医療制度」の「指定医療機関」を選ぶ

一定の条件を満たすと医療費が減免される、国の制度「自立支援医療制度」があります。

精神疾患にかかると、今までのようには働けなくなり収入が低下することも考えられます。

病気が長期化してしまうと治療にもそれだけお金がかかるので、とても助かる制度ですね。

その時のために備えて、あらかじめ指定の病院に行っておくのがおすすめです。

精神科ならどこの病院でもその対象になっているというわけではありません。

そして「指定医療機関」であっても自分から言い出さない限り、この制度の手続きはしてくれないことがほとんどです。

雑草の一花
雑草の一花
精神科専門で入院施設もあるような大病院なら、病院の方から提案してくれますけどね。みんな受けてるから。

合わないと思ったら我慢せず、すぐ病院を変えよう!

「ドクターショッピング」といって病院をコロコロ変えることはよくない、とWeb上に書いている医師もいます。

継続して通うつもりがないのに、「冷やかし」のように行くのは確かに良くないのかもしれません。

しかし、嫌な思いをしてるのに我慢してまで行き続けることはない、と私は思います。

また「薬が合わない」と言っているのに薬の種類を変えてくれない場合も、別の病院に行くことを検討したほうがいいかもしれないですね。

猫
特定の薬にこだわる医師には何か「大人の事情」でもあるんじゃないですかね〜知らんけど

不快な状態から良い状態に変わってくれなきゃ、薬の意味がありません。

ちなみに、最初の「怖い医師」のあと別の病院に行ったら、「会社辞めて生活保護受けましょう!」くらいの勢いでしたから(受けなかったけど)。

本当に先生によって考え方が全然違いますよ。一発で良い医師に巡り合わなくても気に病まないでくださいね。



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実際の診療の流れ

特に他の科と違うということはないのですが、念のため具体的にどのように診療を受ければいいのかを書いておきますね。

まずは初診予約

多くの病院が初診の時には時間を取って詳しく話を聞くことになっています。そのため予約が必須というところが多いですね。

電話が苦手な方でもWeb上で予約できる病院があるので便利です!

当日は健康保険証とお薬手帳を持参する

保険証を持っていくと「会社に病名がばれてしまうのではないか?」という心配をされる方もいらっしゃいますが、私はばれて何か言われた事は一度もありませんでした。

というか、バレて会社に何か言われたとしたら、それこそ大問題です。

自費だと結構高くつくので、保険証は絶対に持って行きましょう。

精神科の薬は飲み合わせが難しいものが多いです。おくすり手帳を持っている方は必ず持参しましょう。

おくすり手帳を持っていない方も、普段飲んでいる薬があればメモなどに書いて持っていくと良いですね。

初診の内容は先生によってそれぞれ

初診で何を聞かれるかは先生によって違います。

家族の関係を詳しく聞かれることもあれば、幼少期のことを聞かれることもあり。

周囲の環境や家族構成すらほとんど聞かず、今の症状だけを聞く先生もいました。

初診で詳しく聞いてくれないからと言って、不誠実な先生というわけでもありません。

次回から徐々に話していけば、いつかは話すネタがなくなるくらいになりますよ。

雑草の一花
雑草の一花
その先生にはその先生のやり方があるんだなぁ…くらいに思っておきましょ。

院内もしくは院外で処方

病院によって、その場で薬を渡してくれる「院内処方」だったり外の薬局に処方箋を持っていく「院外処方」だったりします。

院外処方の場合、その病院から遠い薬局を選んでしまうと処方された薬の在庫がないことがあります。できれば病院の最寄りの薬局にしましょう。

「カウンセリング」はまた別の話

ここまで説明してきたのは「精神科医」が「診療する」場合のことです。
大抵の精神科医は薬の処方がメインで、あまり深く心の中を掘り下げたりはしません。

心理テストや深い相談などをしたい方は、医師ではなく「臨床心理士」が行っている「カウンセリング」を受けてみましょう。

しかし、大抵の街のクリニックは臨床心理士がいないんですよね。

カウンセリング希望の方は、臨床心理士がいる医院を選んでくださいね。



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精神科にかかる上での細かい注意事項

初めて精神科にかかったときの領収書は必ず保管!

初めて精神科にかかったとき、「診療費請求書」や「領収証」などと書かれた紙をもらうと思いますが、これは必ず保管しておいてください。

確定申告が終わったら捨てるのではなく、ずっと保管です。

その理由は「精神障害者保健福祉手帳」の取得のために「初診日から6ヶ月」経っていることが必要で、その日付の確認のためです。

初診の日の領収書を持っていれば「手帳を取得しようかな」となったときに、その日付を確認できますね。

初めて精神科に行く方に、いきなり障害者手帳の話をして驚かれるかもしれませんが。

もちろんすぐに治って手帳なんていらない、という場合もあるかとは思います。ですが、万が一長引く病気だった場合のことを考えて念のためとっておいてくださいね。

医師だって人間。個人の意見であることを忘れずに

「初めて精神科に行ってみよう」と思う方は、今本当につらくて、「誰かに助けてほしい」「導いてほしい」という気持ちかもしれません。

私もまさにそうで、誰も味方がいないので誰でもいいから助けて欲しかったです。

それは今思うと、自転車に乗れない人が「補助輪」が必要なのと同じことでした。

補助輪である先生方は、どうやってもあなたの人生のメインにはなり得ません。自分の人生に一番コミットできるのは、ほかでもない自分です。

私たちはめちゃくちゃ乗りにくい自転車に乗っていますが、どうにか自分で乗りこなしていくしかないんです。

精神科医も人間ですから、偏りがあります。もちろん臨床心理士もです。

彼らを「偉い人」だと思うからなんとなく「怖い」というのはあると思います。

でも同じ「ただの人間」「単なる補助輪」だと思えばちっとも怖くありません。

雑草の一花
雑草の一花
お坊ちゃんお嬢さんが多いから、むしろ「世間知らず」なこともあるくらいですよ〜

考えることを他人に丸投げしないように、ご自分の感覚を信じて行ってくださいね。


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まとめ。あなたは絶対良い方向へ向かっていますよ!

初めて「精神科に行ってみよう」と思う時点でもう、確実に良い方向に向かっています。

どんな病気でも「病気じゃない」と思ってがんばってしまうと、手遅れになることがありますからね。

歯医者さんに行くのが怖いのと同じで、精神科に行くのも怖いですよね。

でも、精神科の病気だって普通の病気なので、歯医者に行くくらいの緊張で大丈夫!最初は怖くても絶対慣れるので、あまり心配しないでくださいね。

この記事を読んでくださった方が、ご自分にあう先生、ご自分にあう薬にめぐりあって、すみやかに快方に向かうよう願っております!

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