こんにちは、元占い師ブロガー・「雑草の一花(@zassou_ichika)」です。
12星座の相性占いを全パターン、コンプリートに向けて連載中です。
今回は、獅子座と蠍座。
どちらもとってもパワフルでエネルギッシュな星座ですね。
この両者は「スクエア」といって、ホロスコープ上で90度の関係にあります。
たとえば交差点で、前から来る車はバッチリ見えますよね。なので、あまり正面衝突って起きないと思うのですよ。
でも横から来る車って見えにくいですから、事故ることもあるわけです。それが90度の関係ですね。
自分は前にいきたいのに真横からガツンとぶつかられるような関係が、スクエアの関係なんですね。
残念ながらこのことから、一般的には「獅子座と蠍座は相性が良くない」とされています。
ですが!!
私は再三この連載で申し上げているんですが、スクエアの関係はめちゃめちゃ自分のためになるんです。
見ている景色がまるで違うので思っても見ない視点から物事を見てくれるのがスクエアの関係の人。
意見をきくと自分がひとまわり大きい人間になれます。
なので、スクエアが「相性が悪い」というのは「風評被害」だと思ってます。
縁が結ばれるのには時間がかかるけど、縁が切れにくいのもスクエアの関係。
特に、物事をやり遂げたい気持ちの強い獅子座と蠍座だったら、忍耐強く関係を築いていければ大きな実りになるはずですよ。
と、余談が多くなってしまいましたが。
個人的には素敵な関係だと思う獅子座と蠍座、早速細かく見ていきましょう。
獅子座と蠍座、それぞれの特徴
獅子座は「火の不動星座」で蠍座は「水の不動星座」です。
火の星座である獅子座は直感・インスピレーションによって物事を決定します。不動星座なので、そこに打たれ強さや持続力がプラスされています。
水の星座である蠍座は感情によって物事を決定します。
直感と感情の違いってピンと来ないかもしれませんが、水の星座の感情は「愛」と言ってもいいかもしれません。愛ある考え方を選ぶってことなんですね。
そして、蠍座も不動星座なので長く愛し続ける胆力を持っているわけです。
「獅子座と蠍座は相性が良くない」という観点でみるならば「水は火を消してしまうから良くない」となり、また「不動星座同士は頑固だからお互い譲らなくて良くない」ということになりますね。
しかしながら、まったく相容れないというわけではないと私は思っています。
お互いの特徴を生かせるようにしたらうまくいくと思うので、特徴を踏まえた仲良くしかたを自分なりに考えてみました。
獅子座は自分が主役になっていたい
獅子座の支配星は「太陽」です。当然ですが、太陽系の主役は太陽ですよね。
獅子座は王者の風格を持って堂々と君臨している、生まれながらのスターみたいな存在です。
王様は自分の願いは大抵のことは叶います。家来に命令さえすればいいのですからね。
獅子座は王様という意味もありますし、「子供」という意味もあります。
王様も子供も、自分の無限の可能性を信じていて、自分の意志は全てとおるものだという前提で動いていますね。獅子座もそういうところがあるんです。
蠍座は裏方でいいので実権を握る
蠍座の支配星は「冥王星」。太陽は太陽系の一番内側、ど真ん中に位置しますが、冥王星は反対で、もっとも遠くにある天体です。
占星術では遠くにある天体ほど、強力なパワーを持っているという法則があります。なので、冥王星は最強です。
蠍座もやはり、「自分は最強だ」というつもりで生きています。その最強である根拠は「念の力」「想いの力」とでもいうものです。
自分が強く念じれば、感情を通して周りの人も影響をうけます。
そうして蠍座に感化された人がじわじわと増えていけば、それが多数派をしめたときにガラッと世界がかわります。
目に見えない力を使って、裏で権力を握ることができるのが蠍座の強みなんですね。
獅子座を立てつつ、蠍座が影のフィクサーになるのが基本
さて、獅子座も蠍座も自分の意志を通したい同士だということはわかったところで。
そのふたりがどうやったらうまくやっていけるかということを考えてみます。
獅子座は、とにかく自分が主役という状態をつくりたいですが、蠍座は裏で力を発揮したいわけです。
ならば、獅子座に表の部分を担当してもらって、蠍座が裏で根回しをしたらいいんですね。
蠍座は獅子座が思う存分輝けるよう助言して精神的な支えになれば、獅子座の信頼を得ることができるはずです。
獅子座から見た蠍座はこんな人
獅子座はストレートに自分の意見を言います。しかし蠍座は自分の意見を隠します。
なんでそんなことするの?と獅子座は不思議に思うかもしれません。何考えてるんだかわからない人だと感じるでしょう。
または、表面上は蠍座は「人懐こい人」のこともあります。なので、獅子座も蠍座の心の奥底のモノには気づかずに「優しくていい人だな」という感想を持つこともあるでしょう。
蠍座から見た獅子座はこんな人
蠍座は複雑なものを抱えていることが多いので、子供のように無邪気な獅子座はうらやましくもあり、コンプレックスを刺激される存在でもあるかもしれません。
蠍座がとっくの昔に忘れ去ってしまった、無防備でストレートな状態を大人になってもキープしている獅子座は、蠍座にとって不思議な存在ですね。
言葉は悪いかもしれませんが、「愛すべきバカ」みたいな印象もあるでしょう。
獅子座が蠍座とつきあう上での注意点
蠍座は基本的には優しいいい人なのですが、「相手の人生に不可逆的な変化をもたらしたい」というような願いを持っています。
足元をすくわれるような、ドラマチックな人生観を持っている人も多いです。
それが良い方向だったら、獅子座も感化されて人生がガラッと素晴らしく変わることもあるでしょう。
しかし、変化は良いことばかりではありません。もし、獅子座が蠍座の心の状態が良くないのを察知したなら、十分な注意が必要だと思います。
基本素直な獅子座は、良くない状態に陥った蠍座に巻き込まれてしまう可能性もあります。
もしそのような兆候をキャッチできたら、自分は人の影響を受けない人間なんだという意志をはっきり打ち出しましょう。
蠍座は獅子座のためにいろいろ尽くしてくれるかもしれませんが、影響されすぎないように気をつけてください。
獅子座は自分が王様・女王様であることをどうか忘れずにいましょう。
蠍座が獅子座とつきあう上での注意点
蠍座は、その忍耐強い愛で様々な人の心を動かしてきたと思います。
獅子座に合わせて自分を変えたり、また逆に自分の感情をドラマチックに表現することで獅子座の心を打ち、人生を変えることもできます。
ですが、そうするうちに蠍座の求めるドラマチックさと、獅子座のドラマチックさは違っているということに気付き始めると思います。
蠍座は自分の全てを投げ打ってもいいので、獅子座にもそれを求めてしまうのですが、獅子座は決して自分を投げ打ったりはしないしできません。
獅子座の求めるドラマチックさは、あくまで「映画や演劇の主人公のような気分を味わう」というようなものです。
蠍座の求める「溶け合ってひとつになる」ような愛は、獅子座には限界があるということは念頭に置いておいてください。
まとめ。獅子座と蠍座は全てが自分の思い通りにはならないことを心に留めて
獅子座も蠍座も、これまでの人生で自分の考えを一貫して打ち出して願いを叶えてきた経験があるはずです。
しかしその想いが食い違ってしまった場合には、挫折感を味わうことになります。
獅子座と蠍座に提案したいのは、そこで挫折だ、だめだということではなく、両方の意見がうまくいくような第三の道を見つけることです。
そのためにおそらくは勝ち負けではない、もっと物事を大局で見るような視点になるでしょう。
一人で成功してもそれは本当の意味では成功ではなく、自分と一緒に他の誰かも成功の道に連れて行ってあげることこそ成功なわけで。
それには勝ちに拘らない寛容な心が必要となってくるんですね。
自分だけではなく、他の誰かも幸せにできるような圧倒的な輝き。それを達成できる可能性を、獅子座と蠍座のふたりは秘めていると思います。
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