生まれつき「運が良い人」は必ず成功が約束されていて、「運が悪い人」は必ず失敗するのでしょうか?
占いをしているとこの疑問にぶちあたります。生まれ持った運命は変えられないのか、と。
生まれ持った運命は…変えられないと、私は考えています。
「全ての人は何か理由があって生まれてきている」という前提のもと占っているので、運命を変えてしまうとその前提が崩れてしまうからです。
しかし矛盾するようですが、
生まれ持っての「運が良い人」でも転落していくことがありますし、「運が悪い人」でもうまくいくことがあります。
「運が悪い人でも、成功する運命の人は存在する」というのが私の仮説です。
どうしたら、そのようなことが起こるのか?
今回は
- 「運が良い人」とは何か
- 「運が悪い人」はどうしたらいいのか
について、私なりに解説してみようと思います。
「運が良い人」とはどんな人なのか?
占いをしていて、「あなたは運がいい!」と言えるのは以下のような場合です。
生まれ持った素質が良い
「才能がある」「秀でた点を持っている」ということですね。
生まれつきIQが天才的とか、音感が異様に良いとか、声が素晴らしいとか、絵がうまいとかです。
生まれた環境が良い
お金持ちの家庭に生まれたとか、その道のプロの息子に生まれたとかです。
その人の才能を活かすためには周りの協力は不可欠ですね。
タイミングが良い
時代に合ったことができるのかも運次第ですね。いくら才能や環境が良くても、ちょうどそれを発見してくれる人がいなかったり、時代の流れにあっていなかったりすると成功できないこともあります。
たとえばゴッホなどの早すぎる天才は、生前には評価されませんでした。本人の「運がいい」かというと「悪かった」としか言いようがないと思います。
「運が良い」要素のバランスが重要
さて、上に挙げたポイントなんですが、それらをバランス良く持っていることも「運がいい」に欠かせない部分です。
生まれ持って素晴らしい運動能力があるのに、スポンサーがつかなかったのでスポーツを続けることができなかった。
または、
お金持ちの家庭に生まれて、社長を受け継いだものの、本人の才能がなかったので会社が潰れた。
ということはよくある話ですよね。
これらはの例では、運が良い部分もあったのにバランスが良くないので、トータルとしては運が悪いという結果になります。
カレーライスの例え
さらに、ここで例え話で「運の良し悪し」について説明してみます。
今ここに、肉・じゃがいも・にんじん・玉ねぎがあります。
運が良いAさんは、「カレールウ」を拾いました。そしてカレーを作りました。
運が普通のBさんは「めんつゆ」を買いました。そして肉じゃがをつくりました。
運が悪いCさんは、カレールウかめんつゆを買おうとしたら「ナンプラー」しかなかったのでナンプラーを買いました。
Cさんは、最初はナンプラー料理に苦戦します。他にナンプラー料理の例が少なく参考になるものがありません。
しかしCさんは何度も失敗しながらも、最後にはまったく新しい料理「ナンプラー煮」を完成させました。
運が悪い人は本当に「悪い」のか?
「カレーライスの例え」では、全てがうまくいったAさんは、無難な既存の料理「カレー」ができました。
一方、運が悪いCさんは「新しい料理」を作り出すことができました。諦めてしまったらただの失敗だったはずです。
でも結果的に「いちばん価値のある仕事」をしたのはCさんだったのではないでしょうか?
運が「悪い」人は「悪く」ない
よく、占いでは運が悪いはずなのに成功した人として例に出るのが「本田宗一郎」さんです。
頑固に信念を曲げず頑張り抜いたことで、素晴らしい仕事を後世に残しました。
「今までになかったもの」をこの世に生み出すようなことは、運が悪い人だったからこそできたことなのでしょう。
「カレーライスの例え」で創作料理を作り出した人のように、ですね。
「凶運は強運」の意味するところとは
誰が言い始めたことなのか、はっきりしないのですが「凶運は強運」という言葉が占い師業界ではよく聞かれます。
吉運の人は、普通に生きるためのバランスがよく、スムーズに物事が運ぶ人。
例えるなら、ファミリー向けの車で公道を走ったり、普通の火力のガスコンロで家庭料理をしたりするイメージです。誰でも簡単にできるようになります。
凶運の人は、普通に生きてたらバランスが悪すぎて、物事が滞ってしまったり失敗しやすい人。
例えるなら、F1のレーシングカーで公道を走ったり、中華屋のすごい火力のコンロで家庭料理を作ったりしなくてはならないという極端な運命なのです。
ですが、凶運の人もそれらのアイテムを適切に使いこなせるようになれば無敵です。
練習してサーキットで走れば最高に速いですし、研究して中華屋になれば美味しいチャーハンを作れるでしょう。
あまりに強く激しいものを持っているというのが、凶運=強運ということなのですね。
「運が悪い」人へのおすすめ対処法
今までの例えでなんとなく伝わっていると思いますが、運が悪い人はこんなことを試してみて欲しいです。
環境を変える
先程、素質・環境・時代の流れという3つの「運」について書きましたが、この中で自分で変えることができるのは「環境」だけだと思います。
自分を活かしてくれる環境はどこか?どんな環境なら自分を受け入れてくれるのか。ここをまずいちばんに変えてみてはいかがでしょうか。
たとえば、中高と「スクールカースト」の上位にいた子が、大学に入ったとたん孤独になってしまった。
ということもあるでしょうし、逆に「大学デビュー」みたいに急に明るくなる人もいますよね。
同じ人間でも、周りの人によってうまくいったりいかなかったりしますから、自分に合った場所を見つけるのが成功の鍵ですね。
急に占いの話に戻ってしまうのですが、私は「西洋占星術」と「四柱推命」で占ってみるとめちゃくちゃ運が悪いです!
ですが、紫微斗数という占いでだけ、めちゃくちゃ運がいいです。
これは、紫微斗数の世界観では私は歓迎されていて、他の占術の世界観ではダメだということです。
なので、西洋占星術の先生や四柱推命の先生からは「運が悪い人」として忌み嫌われてしまい悔しかったですね。
でもどこかに自分を評価してくれる人はいますよ!

切り口を変えて試行錯誤してみる
運の悪い人は、普通のやり方でやっていたら成功できません。常識ではこうだから…という行動を取ると失敗します。
試行錯誤して、「常識にとらわれない、自分だけの方法」を編み出すまで頑張るのみです。
もし頑張ることができたなら、中途半端でない、度肝を抜く成功ができるのは凶運な強運の方ですからね。
究極は「笑い」に変えてしまう
それでも、うまくいかないことはいっぱいあります。
運が悪い人はそれを「笑い」に変えることで、先に進みましょう。
そんなのじゃ納得はいかないかもしれませんが、「笑い」なんていう素晴らしいもの、他にあるでしょうか。
それを生み出すことができるのは、運が悪い人だけの特権です!(「ボケ」ともいう)
運がいいはずの人が絶対成功する状況なのに失敗したら…それはきっと笑えないミスです。そこからは笑いも教訓も生まれません。
運がいい人・悪い人それぞれが成功するための秘訣
運が良い人と悪い人では、生きていく上での方法論がだいぶ違うことになります。
運が良い人は自分が「イージーモード」なのを忘れずに
運が良い人は、なんでもスムーズに行ってしまうので、まるでそれが「自分だけの手柄」であるように錯覚することもあります。
それで、運が悪い勢に向かってマウントとったりしてしまうんですよね。「こんなこともできねーのかよ」って。
でもそうやってわざわざ恨みを買うことは、自分で自分の首を絞めているようなものです。

いつか這い上がってきた「運が悪い勢」に逆転される可能性もあることを肝に銘じてくださいね。
運が良い人は心がけが良いから運が良いのだ!
という主張は、「運が良い」勢の勝手な思い込みだと思います。
宮沢賢治みたいな人は、心がけが良いのに不運でしたしね。
運が悪い人は、がんばって運命を使いこなしていこう
そして、運が悪い勢のみなさん。私もこちらの陣営です。でも、今までの歴史を作ってきた偉人たちはこちらの陣営なんですよ。
私達はあらゆる辛酸をなめてきましたね。その経験値は誰にも負けませんね。
考えに考え抜いて自分なりの道を見つけたら、自信を持ってワンチャン、ありえないほどの成功を狙っていきましょう。
まとめ
運が良い人と悪い人の比較をしてきましたが、皆さんはどちらに共感しましたか?
自分が「運が悪い」勢なので、運が悪い人にかなり肩入れしてしまっているところがありますが、どうかお許しください。あくまで私見です!
運が良い人にもデメリットがあり、運が悪い人にもメリットがあります。
運のいい人が、運が悪い(けどいいもの持ってる)人のことを助けてくれるような世界になったら、もっと全てがうまくいきますね。
運が良くても慢心せず、運が悪くても腐らず、お互いにがんばっていきましょう。
