初めて占いに行く人は、何を準備していったらいいのか分からないかもしれません。
しかし、何も準備しないで行ってしまうと得られるものが少ないまま、帰ってきてしまうことが考えられます。
今回は元占い師の私が、「占いに初めて行く人」に知っておいて欲しいことをお伝えしていこうと思います。
質問内容に合った占い方法を選ぶ
占いにはいくつもの技法があります。例えば、タロットカード、西洋占星術、四柱推命、紫微斗数、九星、易などです。
私たちは、これらの技法のことを「占術」と呼んでいます。
それぞれの占術には、不得意得意があります。
自分の占いたいテーマに応じて、そのテーマが得意な占術を使っている占い師を選びましょう。
生まれ持った才能、生まれ持った金運や仕事運、生まれ持った恋愛運や結婚運、生まれ持っての相性、今年の運気などを占うには、西洋占星術、四柱推命、紫微斗数が適しています。
自分の計画が成功するか否か、つまり
「明日告白したいがどうなるか」
「こういった事業を始めたいが成功するか」
などという、「やりたいこと」が決まっていてその成否を問う質問に適しているのは、タロットカード、易になります。
またタロットカードは「あの人は私のことをどう思っているか」という片思い系の質問にダントツで強いです。
易は、経営判断など、仕事上の悩みに威力を発揮します。
恋愛相談に易、仕事相談にタロットカード、というのは私としてはイマイチですね。
易は中国の思想であり、ほとんどが「戒め」でできているので、恋愛という感情的なことには向いてないと私は思います。
タロットは逆に感情や精神面での充足感を重視しているため、仕事の成否という結果主義のシビアな問題とは合いません。
九星は、引っ越し、旅行、などの方位を見るのに特化した占いです。
九星は生まれ持った運命を占えなくはないのですが、かなりざっくりとしています。参考程度にしておきましょう。
建前上、「何でも占えます」などと占い師は言いますが、それは無理矢理自分の持っている技法に当てはめて占っているだけなのです。
出生時刻を調べる
西洋占星術、四柱推命、紫微斗数では「生まれた場所と時刻」がわかると、より精度の高い占いができます。
特に紫微斗数は、生まれた時刻が分からないと占えませんのでご注意ください。
生まれた時刻を調べるには、母子手帳を調べてみましょう。へその緒を保存してある箱に書いてあることもあります。また、生まれた場所というのは「お母さんの体から出て最初に呼吸をした場所」のことです。
このデータがあるのとないのとでは、鑑定内容のボリュームは大きく違います。
質問の準備。具体的な質問にする
どんな筆問するか事前に決めておくのは、とても重要だと思います。
ノープランで占いに行ってしまうと占い師のペースで終始話が進行していきます。
占い師はプロですから話を長引かせたり自分の体験を話したりと、とにかく課金額が増えるように、うまいこと誘導してきます。
そうしている間に、自分が占いたい事を言えないまま時間オーバーになってしまったり、占い師の話ばかり聞かされるという事態も往々にしてあります。
占い師が脱線するのを防ぐために、質問は具体的にすることをお勧めします。
また、占いたい内容に絡んでくる関係者がいる場合は、その関係者のデータを正確に占い師に伝えることも必要です。
可能であれば関係者の生年月日を調べておいてください。
その人との関係を説明するのに、時間がかかってしまうかもしれません。ある程度、整理しておくと良いでしょう。
初めての占いにおすすめの質問内容
「まだ占いたいことは決まっていないが、占いをやってみたい」という場合に、お勧めの質問があります。
それは、四柱推命、西洋占星術、紫微斗数で「私の生まれ持っての〇〇を教えてください」
というものです。
〇〇の中に入るのは、才能、仕事面、恋愛運、結婚運などです。
ちなみに、タロットカードのみ、易のみ、霊感のみ、という占い師さんはこの質問には向いていません。
このデータは一生使えるものですので、忘れないうちにメモに書くなどして保存しておくことをおすすめします。
これらのテーマは占い師が修行するときに、最初に習うもので、一番時間を割いて勉強する部分でもあります。
しかしながら、この質問をするお客さんはほとんどいません。ですから占い師も、この質問をされたらノリノリで占ってくれることでしょう。
「初めて行く食堂で親子丼を頼めばハズレはない」と言う話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、それと同じような現象ですね。
タブーとされる質問をしない
占いには「決して占ってはいけない事柄」が存在します。
- 犯罪に関わること
- 人の生死に関わること。
- 他人同士の恋愛のこと
- 受験やギャンブルのように、はっきりと結果が出てしまうこと
犯罪の方法を指南すると言うのはもちろん、「この人が犯人ですか」といった質問も含まれます。
病気の人について聞かれても「絶対治ります!」と言うしかありません。
「これは誰々さんと誰々さんは付き合っていますか」「旦那と〇〇さんは浮気していますか」という質問のことです。
このような事柄は、占うと「なぜか逆の結果になりやすい」と言う傾向があります。どうやら占いの世界では、人にとって「知って良い情報」と「知らない方が良い情報」というのが存在しているようです。
知ってしまうとその人のためにならない情報は、占いは教えてくれません。
なぜ占い師なのに結婚失敗しているんだ?なぜお金が儲かっていないのか?と聞かれることがあります。実は、占い師は自分のことはうまく占えないんです。主観が入っちゃうからなのでしょうか。
理由はハッキリしませんが、「チート行為」として認められていない事柄が、占いの世界にはあるんですね。
占えない内容の質問をしても、占い師さんは断るかごまかすしかありません。無駄になってしまうのでやめておきましょう。
まとめ
満足度の高い占いになるかどうかは、「適切な質問をできるかどうか」にかかっていると私は思います。
ぼんやりした質問に対しては、答えもぼんやりになってしまいます。
せっかく初めて占いに来てくださるのですからしっかり準備して、充実した、内容の濃い鑑定を受けられると良いですよね。